- 「このじゃがいも、何か舌触りがおかしいな・・・」
- 「じゃがいものえぐみの原因は何なの?」
- 「じゃがいものえぐみって、どうやって取り除くの?」
じゃがいも料理が好きだけど、えぐみが気になる……。
こんな悩みはありませんか?
じゃがいもの「えぐみ」、誰しもが一度は経験したことがある苦い味わいです。
料理の魅力を引き立てるために、えぐみをどう克服するか、その秘訣を知りたいと思いませんか?
そこで、今回は、じゃがいものえぐみを簡単に防ぐ方法をご紹介します。
じゃがいものえぐみの原因と対策
じゃがいものえぐみが生じるのは、一体なぜなのでしょうか?
以下では、じゃがいもにえぐみが生じる原因と対策について、ご紹介します。
じゃがいものえぐみの原因は?
結論から言うと、じゃがいものえぐみの原因は、ソラニンやチャコニンという成分です。
ソラニンとチャコニンは、ナス科野菜に含まれる天然毒素で、光や温度、傷害などの刺激によって生成されます。
以下のような特徴があります。
- 芽や皮、緑色になった部分には、ソラニン・チャコニンが多く含まれている。
- じゃがいもが光に当たると、ソラニン・チャコニンが生成される。
- じゃがいもが傷つくと、ソラニン・チャコニンが生成される。
じゃがいものえぐみは体に悪い?
舌に不快感を感じさせるえぐみ。
口にしてしまったら、体に悪いのでしょうか?
結論、ソラニン・チャコニンは、毒性があるため、大量に摂取すると食中毒を引き起こす可能性があります。
ソラニン・チャコニンは、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
- ソラニン・チャコニンの致死量は、成人の場合、体重が1kgあたり30mg程度とされています。たとえば体重50kgの人の場合、150mg以上食べると危険ということになります。
- じゃがいもを大量に食べると、食中毒を引き起こす可能性があります。
食中毒、致死量、、、このような言葉を聞くとなんだか恐ろしくなりますね。
ただしこれは「大量に」食べると、起こりうるということですので、変に怖がりすぎる必要はなさそうです。
とはいえ、体にはあまり良くないので、注意が必要です。
ちなみに、じゃがいもの芽の毒性については次の記事でまとめているので、ご興味のある方はご覧ください。
やってはいけない!じゃがいもの芽の毒性と取り扱い方を解説じゃがいものえぐみの取り除き方
以下ではじゃがいものえぐみの取り除き方を解説します。
皮を剥く
じゃがいもの皮には、ソラニンが多く含まれているため、厚めに皮を剥くことで、えぐみを軽減することができます。
じゃがいもの皮を剥くと、ソラニンの含有量を最大で約70%削減することができます。
このように、芽を取り除き皮を厚くむくことが最も効果的とされています。
ゆでる
ゆでることで、ソラニンやチャコニンが減少します。
皮をむいた後の状態からゆでると、最大で65%削減することができます。
揚げる
揚げることで、毒素がかなり低減します。
皮をむいた後の状態から揚げると、最大で90%削減することができます。
オーブンで焼く
オーブンで焼くことでも、効果があります。
こちらは、皮をむく前の状態からオーブンで焼くことで、最大50%削減することができます。
電子レンジで加熱
電子レンジで加熱することでも、毒素を減らすことができます。
皮をむく前の状態から電子レンジで加熱すると、最大で45%削減することができます。
じゃがいもの保存方法
野菜は新鮮なうちに食べるのが一番美味しいです。
しかし、日持ちのするものはある程度保存してから使いたいもの。
じゃがいもは、以下の方法で保存すればちゃんと日持ちするので、ぜひ実践してみてください。
冷暗所に保存する
じゃがいもは、光や温度、傷害などの刺激によってソラニンが生成されるため、20℃以下の冷暗所に保存することで、ソラニンの生成を抑えることができます。
光を遮る
じゃがいもは、光が当たるとソラニンが生成されるため、なるべく光が当たらないように、光を遮るようにしましょう。
たとえ弱い光であっても毒素が増えてしまいます。
たとえば、新聞紙やキッチンペーパーなどで包むことで、光を遮ることができます。
まとめ
じゃがいものえぐみは、ソラニンやチャコニンという成分が原因で起こります。
芽や皮、緑色になった部分に多く含まれているため、これらの部分を取り除くことで、えぐみを取ることができます。
また、冷暗所に保存したり、光を遮ったりすることで、えぐみを防ぐことができます。
これらの方法を参考にして、じゃがいものえぐみを取り除いて、美味しく召し上がってください。